ここではトコフェロール酢酸エステルについてお話します。
化粧品に含まれていることが多い成分ですが、最近は発毛剤・育毛剤にも含まれていることもあります。
となると、効果が気になってきますよね。
そんな方に向けて、トコフェロール酢酸エステルがどのような成分なのかを簡単に解説します。
目次
トコフェロール酢酸エステルの超簡単な説明
トコフェロール酢酸エステルは
ビタミンEに手を加えた「 合成ビタミンE 」です。
トコフェロール酢酸エステルの発毛・育毛剤における役割
トコフェロール酢酸エステルの発毛育毛剤における主な役割は、2つ。
皮膚トラブルの防止と、悪臭の防止です。
どちらもトコフェロール酢酸エステルがもつ 抗酸化作用 が鍵です。
皮膚トラブルの防止
トコフェロール酢酸エステルには肌荒れ・かゆみなどの皮膚トラブルを防止する効果があります。
どのように防止するのかを簡単に説明すると...
まず、皮膚トラブルの原因の一つに皮脂の酸化があります。
この皮脂の酸化は過酸化脂質によるものです。
過酸化脂質の生成 → 皮脂の酸化が起きる → 皮膚トラブルが起きる
トコフェロール酢酸エステルは抗酸化作用で過酸化脂質の発生を抑えることができます。
過酸化脂質の発生を防止することによって、皮脂の酸化を防止し、そして皮膚トラブルを防止できるのです。
トコフェロール酢酸エステル → 過酸化脂質の生成を防止
→ 皮脂の酸化が起きない → 皮膚トラブルが起きない
頭皮の悪臭防止
トコフェロール酢酸エステルは頭皮の悪臭を防止する効果があります。
頭皮の悪臭の主な原因は皮脂の酸化です。
先ほどの皮膚トラブルとおなじですね。
過酸化脂質の生成 → 皮脂の酸化が起きる → 悪臭発生
こちらもほぼ繰り返しになりますが、
過酸化脂質の発生を防止することによって、頭皮の悪臭を防止します。
トコフェロール酢酸エステル → 過酸化脂質の生成を防止
→ 皮脂の酸化が起きない → 悪臭が発生しない
トコフェロール酢酸エステルの発毛・育毛剤における役割のまとめ
こちらは上記を整理して、要点をまとめたものです。
- 皮脂の酸化は皮膚トラブル・悪臭につながる
- 皮脂の酸化は過酸化脂質が原因
- トコフェロール酢酸エステルは抗酸化作用で過酸化脂質の生成を防ぐ
→ 皮膚トラブル・悪臭 を防止
注意点:すでに酸化した皮脂には効かない
天然のビタミンEと違い、合成ビタミンEは分解されないと抗酸化作用が働きません。
よって、頭皮にあるすでに酸化した皮脂に抗酸化作用が十分に働くことはないでしょう。
トコフェロールとはなにか?酢酸エステルとはなにか?
疑問に思う方向けに一応解説しますが、おまけみたいなものですので詳しくはやりません。
別に知らなくても困りませんが、知識として知っておくのはおすすめですよ。
トコフェロールとは
トコフェロールはビタミンEの化学名です。
化粧品などではトコフェロールと表記されることが多いです。
酢酸エステルとは
今回の場合は酢酸でエステル化したということです。
つまり、トコフェロール酢酸エステルはトコフェロールを酢酸でエステル化したものです。
- 酢酸は酢の酸味成分でもある
- エステル化は化学反応の一種
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