今回は「頭皮マッサージに効果はあるのか?」というオハナシです。
頭皮マッサージは効果あるよ!的な文言をときどき見かけますが、効果がでたっていうデータを見たこと無いんですよねー。
「どうせ無いだろう」と思いながら、少し調べてみると、予想外にも頭皮マッサージの育毛効果を確認した研究がありました!1例だけ。
では、その研究をみて、マッサージの育毛効果の真偽を確かめていきましょう。
どんな研究?
この研究は、なんと、あの「アンファー」が行ったものです。スカルプDの製造販売会社といえばわかりますよね。
で、どんな研究かというと…
- 薄毛ではない9人の男性が参加
- 頭皮の特定のエリアだけマッサージ器を半年使う
- マッサージ器を使ったエリアと使わなかったエリアの差を見る
といった感じ。うーん、サンプル数(参加者の数)が少ないので当てにならないかも。しかも薄毛ではない人が対象ですし。
使われたマッサージ器はこちらのパナソニック製の製品ですね。
パナソニックとアンファーが共同開発したものが販売されているので、製品の効果を検証するための研究でしょう。
結果
で、結果はというと…
頭皮マッサージした結果
- 毛の数は増えなかった。むしろ少し減った。
- 毛が太くなった!
- 成長スピードは少し速くなった。
といった感じ。
詳しくは、こちらのグラフ!
順に、毛の密度、毛の厚さ、毛の成長率。黒が頭皮マッサージをしたエリア、白がしてないエリア。
開始から半年後を比べると、毛の厚さ(太さ)だけが大きく強化されており、ほか二つはそこまでの変化はありませんね。
つまり、少なくとも毛を太くするという育毛効果はあったわけですね。
ただ、毛の数が減ってるのは見過ごせないマイナスポイント。
まとめ +おまけ
というわけで、結論としては『薄毛の人が頭皮マッサージをする意味はあまりない!』となります。
毛を速く太く成長させるとはいえ、毛の数が減るリスクがあるので。
ただ、この研究の対象が薄毛じゃない人なので、薄毛の人への効果はまた違ってくるかもしれませんねー。
アンファーさん!次は薄毛の人を対象にマッサージの効果を調べてください!
おまけ|なぜ毛の数が減ったのか
毛の数が減ったのは、マッサージによって休止期の毛が抜けたからと研究者は言っています。
ですが、休止期への移行が促進されたからかもしれません。
なぜかというと、頭皮マッサージ器の使用でFGF-7が減ったからです。
FGF-7とは?
FGF-7は(Fibroblast Growth Factor-7)の略で、日本語ではヒト繊維芽細胞成長因子-7となります。
まあ、細胞を成長させる物質のひとつですね。
FGF-7の増加で毛が成長する根拠
FGF-7はいくつかの研究で成長期に増える物質だと確認されています。情報元
また、特に成長期の早期に増えるため、「FGF-7は成長期を誘導しているのでは?」と考えられています。情報元
FGF-7は髪の成長にとってかなり重要な物質なので、頭皮マッサージをやろうとは思えませんねえ。
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