リンゴポリフェノールの主成分であるプロシアニジンB2は育毛効果があるとして、育毛剤などに配合されることの多い成分です。
プロシアニジンB2の育毛効果を証明する臨床研究は一例だけだったのですが、最近また新たに行われていました。
今回は、その研究内容を軸に、プロシアニジンB2の育毛効果をみていきましょう。
プロシアニジンB2
プロシアニジンB2はリンゴポリフェノールの主成分となっているフラボノイド類に属するポリフェノールです。
りんご以外にも、カカオやナッツ、シナモンなどにも多く含まれています。
育毛効果を証明する3つの研究
プロシアニジンB2の育毛効果は3つの研究によって証明されています。
それぞれこんな感じ。
- (外用)濃度1%のプロシアニジンB2を4か月使用したところ、80%の人に毛髪密度増加の効果があった。
- (外用)濃度0.7%のものを12か月使用したところ、毛髪総数が増加した。
- (内服)「AppleMetS Hair」というリンゴの抽出液を含むサプリを2か月使用したところ、毛髪数が約220%になった。
とまあ、外用と内服どちらも効果があるよう。
外用に関しては試験管実験や動物実験でも効果が証明されているので、信用してもいいと思いますが、内服はまだ信用できるほどの証拠はありません。
効果はどの程度か
内服はまだ信用できないので、外用の効果についてみていきます。
2001年に行われた濃度1%のプロシアニジンB2を使った研究では、
- 毛髪直径増大効果:78.9%の被験者に効果が出た
- 毛髪総数増加効果:84.2%の被験者に効果が出た
とのこと。
AGA治療薬として一般的なミノキシジルでも、濃度1%だと18%の被験者にしか効果が出なかった例があるので、プロシアニジンB2はかなり効果が大きいようです。
ただし、効果が大きいのではなく、万人に対して有効なだけということも考えられます。
とまあ、現時点では研究例が少なすぎるために明確な効果は分かりませんが、そこそこの効果はあるでしょう。
まとめ
以上、『リンゴポリフェノールの育毛効果が臨床研究で証明されてる話。』でした。
今回の要点を3つにまとめると、
- リンゴポリフェノールに含まれるプロシアニジンB2に育毛効果がある
- 効果は臨床研究で立証済み
- 効果の出やすさとしてはミノキシジルより上っぽい
といった感じ。
内服での効果も高いみたいなので、今後信頼性が高まれば大注目されるかもしれませんね。
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