L-リジンには育毛効果があるなんて言われていますが、本当にあるのかどうか、イマイチはっきりしませんよね。
今回はL-リジンに育毛効果があるとする根拠と、具体的にどんな効果があるのか、そしてベストな活用法を見ていきましょう。
L-リジン
まずは、L-リジンの簡単な説明。
L-リジンは9種類ある必須アミノ酸の内のひとつ。
アミノ酸はタンパク質を構成する成分であるため、生物には欠かせないものとなっています。
その中でも、必須アミノ酸は体内で合成できないので、特に食事やサプリメントで摂取する必要があります。
では、本題に入っていきましょう。
育毛効果を増大する
アメリカのバイオサイエンティフィック社の特許によると、L-リジンと他の育毛効果を持つ成分との併用で、育毛効果を増大が確認されました。
試験内容をざっくりいうと、こんな感じ。
試験内容
FAGA(女性版AGA)の女性を対象に、以下の4つのグループに分けて実験を行った。
- ミノキシジルだけ
- ミノキシジル+抗アンドロゲン剤
- ミノキシジル+L-リジン
- ミノキシジル+抗アンドロゲン剤+L-リジン
改善した人の割合が、1は53%、2は73%、3は100%、4も100%だった。
つまり、L-リジンと他の治療薬を組み合わせたときだけ、効果が跳ね上がった。
詳しいメカニズムは分かっていませんが、L-リジンには髪の成長期を延長させる効果と、鉄と亜鉛の吸収を促進する作用があることは判明したようです。
鉄と亜鉛は育毛効果があると主張されるほど毛髪に深く関係している成分なので、これらの吸収が促進されて育毛効果の増大につながるというのは十分あり得ます。
ストレスを減らす
2007年、「味の素株式会社」による研究で、L-リジンはアルギニンと併用すると、ストレスや不安を低下させる効果があることが確認されています。
この効果をご紹介したのは、少なからず育毛と関係があるから。
というのも、ストレスは自律神経に大きな影響を与えます。
大きなストレスを抱えると様々な不調が起こるのはそのためで、毛髪にも脱毛という形で影響が出てきます。
つまり、L-リジンとアルギニンでストレスを軽減させることは脱毛の抑制につながるのです。
5αリダクターゼ阻害効果は期待できない
ほとんどの育毛関連サイトで「5αリダクターゼ阻害効果がある」とされていますが、根拠を提示しているところはありませんし、調べてみても根拠となる研究論文は見つかりませんでした。
医療関係者や研究者のみに共有されているのかもしれませんが、そうだったとしても研究例は非常に少ないはず。
皆が皆一様に「5αリダクターゼ阻害効果がある」と言い切っているのは何故なんでしょう。かなり謎です。
あるのかもしれませんが、明確な証拠が出るまでは期待しない方が良さげ。
ベストな活用法
ここまでの話をもとに考えると、
- ミノキシジルやフィナステリドと併用する
- 鉄・亜鉛も補給し、アルギニンも摂取する
これがベストな活用法ですね。
ちなみにL-リジンのサプリメントを買うなら、ノコギリヤシも一緒に摂れるこちらがおすすめ。
日本製で、コスパも良く、飲みやすいですよ。(海外のリジンサプリもコスパは良いが、錠剤が巨大)
ミノキシジル、フィナステリド、亜鉛、ノコギリヤシについて詳しくはこちら。
まとめ
以上、『L-リジンの育毛効果は「ありそう」という程度。根拠とベストな活用方法。』でした。
5αリダクターゼ阻害効果は怪しいですが、育毛効果を増大するというのは「ありそう」ですね。
あいまいな結論となってしまって申し訳ないですが、明確に効果があるとするには、あまりにも証拠が少ないのです。
ただ、必須アミノ酸なので十分に補給しておくことに越したことはなく、今回紹介した効果以外にも多くの健康上のメリットがあります。
もし育毛的効果が出なくとも、損をすることはないでしょう。
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