DL-リンゴ酸はアデノゲンやDeeperなどの育毛剤に入っていますね。
なにを目的として配合されているのか、安全な成分なのか、見ていきましょう。
DL-リンゴ酸とは
リンゴ酸とは
有機化合物の一種で、オキシコハク酸とも呼ばれます。
また、フルーツ酸(AHA)のひとつです。
名前通り、リンゴから見つかったことにより、リンゴ酸と名づけられました。
前に付いてる「DL-」はなに?
DL-体ということを示します。
DL-体とはなにかを説明すると...
まず、化合物には鏡に映したような関係にあるものが存在します。
それぞれD-体・L-体と区別されているのですが、このD-体とL-体が等量混ざり合った混合物がDL-体です。
きちんと説明すると非常に難しい話になるので、ここでは割愛しますが、
興味のある方は、エナンチオマー、DL表記法などで調べてみてください。
効果・役割
DL-リンゴ酸の効果・役割
- 角層柔軟作用
- ph調整
- 乳化
角層柔軟作用
皮膚の角層を柔らかくする作用です。
古くなったバリア層をほぐし、皮膚の健康を保つと同時に、その他有効成分の浸透も助けます。
ph調整
リンゴ酸は、ph(水素イオン指数)を酸性側に調整します。
phは酸性とアルカリ性の程度を表しており、7で中性、7以上はアルカリ性、7以下は酸性となります。
乳化
水と油を混ぜ合わせる作用です。
安全性
DL-リンゴ酸の刺激性
- 皮膚に中度の刺激(ph調整目的の場合は刺激なし)
- 眼に重度の刺激
- 急性毒性なし
皮膚に中度の刺激・眼に重度の刺激
動物試験にて、中等度から強い皮膚刺激性、強い眼刺激性が確認されています。
参考:1
ph調整目的の場合は刺激なし
リンゴ酸はpHが増加するにつれて刺激が少なく見られました。
リンゴ酸の刺激の原因が酸性であるということ。
ph調整目的の場合はphが中性よりとなるため、刺激はほとんどなくなります。
参考:1
急性毒性なし
動物を用いた急性毒性試験において比較的無毒性だと確認されています。
参考:1
まとめ
DL-リンゴ酸は...
- 有機化合物の一種で、フルーツ酸(AHA)のひとつ。
- 役割としては、角層柔軟・ph調整・乳化がある。
- 角層柔軟作用により成分の浸透を助ける。
- 皮膚に中度の刺激がある(ph調整目的の場合は刺激なし)。
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