アデノゲンをはじめとして、育毛剤にジプロピレングリコールという成分が配合されることが増えています。
プロピレングリコールと名前が似ており、間違える人も多いかもしれませんね。
まあ結構似たような成分なんですが...
ともあれ、ジプロピレングリコールにどのような効果・副作用があるのか、見ていきましょう。
ジプロピレングリコールとは
ジプロピレングリコールはグリコールの一種。
プロピレングリコールの脱水縮合により合成され、無色透明で粘り気のある液体です。
また、臭いが少ないのも特徴です。
一般製品や工場で多用されており、不凍液や保湿剤として利用されるほか、合成樹脂や繊維、溶剤、界面活性剤などの原料にもなってたり、食品添加物としての利用もされています。
化学式や詳しい特性などの専門的な情報はウィキペディアをどうぞ。wikipedia »
効果・役割
育毛剤におけるジプロピレングリコールの効果・役割
- 保湿
- 品質保持
ジプロピレングリコールに育毛効果はなく、エタノールなどによる肌の乾燥を予防する役割があります。
保湿
吸湿性があり、肌へ水分を与えます。
品質保持
製品の品質を保ちます。
副作用・安全性
ジプロピレングリコールは皮膚刺激性が低く、アレルギーの発生率が低い成分です。
わずかに刺激はありますが、アレルギー反応が出にくいというのは大きなメリットでしょう。
ちょっとした皮膚刺激よりもアレルギー反応の方が断然厄介ですからね。
皮膚刺激性が低いという根拠をお話ししていきます。
まず、ジプロピレングリコールの刺激試験の要約をご覧ください。
- ウサギの皮膚・眼に対して100%溶液500mgを用いた刺激試験では、軽度の刺激があると認められました。
- 101人のヒトを対象に、7.5%のジプロピレングリコールを含むシェービング液を用いて密閉式パッチテストを24時間行ったところ、101人中8人に軽度の刺激が確認されましたが、密閉式ではないパッチテストでは刺激は確認されませんでした。
このように軽度の刺激性があることは明らかですね。
しかし、化粧品を使用する上ではあまり心配する必要のない刺激性であることも分かります。
100%濃度のジプロピレングリコールを使用することなんてありませんし、24時間肌に密閉した状態にすることもありません。
それに加えて、密閉式ではないパッチテストでは刺激は確認されていないので、普通に化粧品を使用する場合には刺激は表れないとみていいでしょう。
まとめ
以上、『ジプロピレングリコールの効果と副作用|育毛剤の成分解析』でした。
役割についてもう少し詳しく説明したかったんですが、あんまり情報がなかったのでご勘弁を...
では今回の内容をまとめます。
今回のまとめ
- 育毛剤におけるジプロピレングリコールの役割は保湿と品質保持
- ジプロピレングリコールは皮膚刺激性が低く、アレルギーの発生率が低い成分
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