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DHTの良い働き|本当にDHTはただの悪者なのか?

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「DHTは薄毛の原因」「DHTは前立腺がんの原因」

など、完全に悪者扱いを受けているDHTですが、本当にただの悪者なのでしょうか。

100%悪いものを自ら生成するなんてどう考えてもおかしくないですか?

今回は、知られざるDHTの良い働きと、そこからわかるDHT排除における本当のリスクをみていきましょう。

 

薄毛とDHT

 

最初に、薄毛とDHTの関係について軽く説明。

男性のおよそ8割がAGA(男性型脱毛症)によって薄毛になりますが、このAGAの原因となっているのがDHT(ジヒドロテストステロン)です。

 

DHTとは男性ホルモンの一種。

男性ホルモンには主にテストステロン(T)、ジヒドロテストステロン(DHT)、デヒドロエピアンドロステロン (DHEA)の三つの形があり、これらの働きによって男性器の発達や精子形成、変声などの男性的機能がもたらされます。

三つの中で最も強力なのがジヒドロテストステロン(DHT)なんですが、このDHTは強力であるがゆえに様々な病気と関連しておりまして、その中の一つがAGAです。

 

AGAは毛髪サイクルが短くなり、毛根が弱体化していく病気。

AGAの仕組みをザックリ説明しますと、

  1. テストステロンが血液によって毛根へ
  2. 毛根にある5αリダクターゼとテストステロンが結合しDHTになる
  3. そのDHTと毛乳頭のアンドロゲン受容体が結合し髪の生産活動を低下させる

つまり、最終的に悪さをするのがDHTなわけです。

このことから、AGAを治すにはDHTを排除すればいいと考えられ、そのための薬として「プロペシア」や「ザカーロ」などが開発されました。

副作用の報告がありますが、大きなリスクはないと判断されており、現在AGA治療のスタンダードとなっています。

 

DHTはただの悪者なのか?

で、ここからが本題の「DHTはただの悪者なのか?」という問題。

現在DHTはAGAや前立腺がんの原因となることから、排除すべきものとして認識されていますが、本当に排除してもいいのでしょうか?

 

というのも、判断材料となっている臨床研究ではそれほど詳しい検査は行われておらず、ほとんどが自己申告や観察などの形で報告されていて、症状が現れにくい影響は確認できていないんですよね。

そこで、DHTの役割や働きから考えられるリスクを予測してみます。

 

DHTの基本的な働き

まず、DHTの基本的な働きから。これを把握すれば、DHT排除による影響をある程度予測できますよね。

 

とっかかりとしてGoogleで「DHTの働き」と検索してみましたが、検索結果は「DHTは薄毛の原因」「DHTは悪玉」「DHTは癌の原因」などばかりで、DHTが何のために存在して、どのような働きをしているのかをニュートラルに説明しているサイトはありません。

 

次に、pubmedという研究論文データベースで地道に調べたところ、DHTの役割における現在の概念をまとめた論文を見つけました。

その論文の「DHTの生理学」という項目をみてみると、

  • 新生児の男性器などの性的発達をもたらす。
  • テストステロンの分泌増加に従って、DHTは減少していき、検出不可能なレベルになる。
  • 6歳ごろまで検出不可能。
  • 成人になるとDHTの血清濃度はテストステロンの1/10。

などとあるだけで、働きについては全くと言っていいほど記述がありません。

どうやらDHTの基本的な働きについてはほとんど分かっていないようです。

Google検索でロクな情報がなかったのも納得。

 

DHTがもつ3つの良い働き

基本的な働きすら十分に解明されていないDHTですが、いくつか有益な作用は確認されています。

DHTは海馬の神経新生を活性化する

2012年に発表された筑波大学の論文によると、軽い運動を行うと海馬におけるDHTが増加し、そのDHTが海馬の神経新生を促すとのこと。

海馬は記憶をつかさどるため、DHTは記憶力の維持・向上に役立つということになります。

 

DHTはストレスを軽減する

アメリカのエモリー大学の研究によると、アカゲザルへのDHT投与でコルチゾールレベルが減少したとのこと。

コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれるストレスの指標となる物質です。

つまりDHTはストレスを軽減する働きをする可能性があります

 

DHTは運動性能を上げるかも

身体の運動性能を上げる有名な成分として「クレアチン」というものがありますが、その効果の仕組みにDHTが関わってる可能性があります。

クレアチンはDHT濃度を56%も上昇させたデータが存在しますし、クレアチンの他の効果ととしてある「認知機能を上げる」というものも先ほどの「海馬の神経新生を促す」働きで説明がつきます。

つまり、DHTは運動性能の最大化に必要なのかもしれません。

 

DHT排除のリスクは過小評価されている

このようにDHTの良い働きが報告されているにもかかわらず、ほとんど知られていません。

そもそも、ホルモンという重要な物質を排除するにしては、安易すぎるような…。

これでは製薬会社がお金儲けために、あえて大雑把にし、リスクを隠しているんじゃないかと勘繰ってしまいます。

 

まあ、思惑の有無はどうあれ、DHT排除のリスクが過小評価されているのは間違いないでしょう。

 

まとめ

今回の話をまとめると、

  • DHTの基本的な働きはあまり分かっていない
  • DHTは記憶力の維持・向上に役立っている
  • DHTはストレスを軽減する働きをするかも
  • DHTは運動性能の最大化に必要なのかも

 

つまりDHTを排除するとき、性機能に関わるもの以外のリスクがこの3つ。

  1. 記憶力が悪くなる
  2. ストレスが溜まりやすくなる
  3. 運動のパフォーマンスが落ちる

ちなみに、筆者はこうしたリスクを踏まえて、フィナステリドは1日1㎎ではなく0.25㎎にしています。

 

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